ガイド

国内版・海外版端末、周波数と5G SA

SIMフリーの海外端末でも日本でエリア、通話、キャリア機能が制限される理由と、SIM/eSIMを入れる前の確認事項。

メニュー、ラベル、ガイド本文は選択した言語で表示されます。キャリア名・プラン名などの固有名詞は公式表記のまま表示されることがあります。
最終確認:2026-08-29 (JST)申込方法やサポート内容は変更されることがあります。申込前に必ず最新の公式情報をご確認ください。
「SIMフリー」でも、日本の回線で使えるとは限りませんSIMロック解除で変わるのは、他社SIMの利用制限だけです。日本向け周波数、VoLTEの動作確認、5G SA、技適、APN、キャリア向けファームウェアが追加されるわけではありません。

製品名だけでなく、正確な型番を確認する

海外で購入した端末は、日本版と同じ製品名でも、無線部品やファームウェアが異なる場合があります。

確認項目確認する理由
日本国内での適法な使用技術基準適合証明等のマーク(技適マーク)を確認します。一時的な国際ローミングに対する例外は、海外端末を日本のSIMで継続使用できるという意味ではありません。
正確な地域別モデル製品名だけでなく型番を確認してください。同じ名称の端末でも、日本版、米国版、欧州版、アジア版では、対応バンド、eSIM、機能が異なる場合があります。
SIM/eSIM端末のSIMロックが解除され、通信事業者のSIM/eSIMと契約種別に対応している必要があります。
音声通話/VoLTEデータ通信ができても、通話、SMS、緊急通報が使えるとは限りません。通信事業者の動作確認端末一覧とVoLTE対応を確認してください。
5G/5G SANRバンドに対応しているだけでは不十分です。料金プラン、SIM/eSIM、動作確認済み端末、地域別ファームウェア、ソフトウェア、エリアのすべてが対応している必要があります。
日本向け機能おサイフケータイ/FeliCa、緊急速報、キャリアメール、留守番電話、衛星通信、修理対応は、販売地域やファームウェアによって異なる場合があります。

通信事業者別の主な周波数・対応バンド

以下はネットワーク側の目安であり、すべての地域で全バンドを使用するという意味ではありません。正確な端末型番を、各社の最新の公式周波数表と動作確認端末一覧に照合してください。

回線4G / LTE特に確認するバンド5G NR重要な注意事項
NTT DOCOMO / ahamoB1 (2.1GHz), B3 (1.7GHz), B19 (800MHz), B21 (1.5GHz), B28 (700MHz), B42 (3.5GHz)B1、B3、特にB19を優先します。B19は屋内や郊外・地方でのエリア確保に重要です。n1 / n28 (NR reuse), n78 (3.4–3.7GHz), n79 (4.5GHz), n257 (28GHz)ドコモではn79が重要ですが、海外モデルでは非対応のことが多くあります。FOMA(3G)は2026年4月1日に終了しているため、3Gへの切り替えは期待できません。
au / UQ mobile / povo2.0B1 (2.1GHz), B3 (1.7GHz), B11 (1.5GHz), B18/B26 (800MHz), B28 (700MHz), B41 (2.5GHz), B42 (3.5GHz)B1、B3、B18またはB26を優先します。B18/B26はauの主要な低周波数帯で、屋内や郊外で重要です。n3 / n28 (NR reuse), n40 (2.3GHz), n41 (2.5GHz), n77/n78 (3.7–4.0GHz), n257 (28GHz)使用されるバンドは端末とエリアによって異なります。データ通信ができても、動作確認端末でなければau VoLTEが使えない場合があります。
SoftBank / Y!mobile / LINEMOB1 (2.1GHz), B3 (1.7GHz), B8 (900MHz), B11 (1.5GHz), B28 (700MHz), B41 (2.5GHz), B42 (3.5GHz)B1、B3、特にB8を優先します。B8に非対応だと、屋内や郊外・地方で圏外が増えることがあります。n3 / n28 (NR reuse), n77 (3.4–3.7GHz), n257 (28GHz)端末仕様には、SoftBankが実際には使用していない対応バンドも掲載されることがあります。ネットワークの周波数表と正確な端末型番の両方を確認してください。
Rakuten MobileB3 (1.7/1.8GHz), B28 (700MHz platinum band); B18/B26 only in applicable partner-roaming areas楽天モバイルの自社回線ではB3とB28の両方を優先します。B18/B26は、国内パートナー回線のローミングが提供されている場所でのみ役立ちます。n77 (3.7GHz), n257 (28GHz)端末仕様に記載された対応バンドを、すべて楽天回線で使用できるバンドだと判断しないでください。動作確認端末一覧と最新のエリアマップを確認します。

周波数帯による役割の違い

周波数主な役割端末選びへの影響
700/800/900MHzカバレッジ用の低周波数帯(いわゆるプラチナバンド)電波が遠くまで届き、建物内にも比較的入りやすい帯域です。主要な低周波数帯への非対応は、ミリ波への非対応より実用上の影響が大きい場合があります。
1.5/1.7/2.1GHzエリアと容量の両立通常のLTE/5Gエリアと通信容量を支えます。実際の通信では、キャリアアグリゲーションにより複数バンドを組み合わせることがあります。
2.3~4.5GHz大容量4G/Sub-6 5G低周波数帯より到達距離は短いものの、大きな通信容量を確保できます。4.5GHzのn79は、ドコモで海外端末を選ぶ際の重要な確認点です。
28GHz(n257)5Gミリ波限られた場所で非常に高速な通信が期待できますが、遮蔽物の影響を受けやすく、広域を支えるバンドの代わりにはなりません。

対応バンドが一致しても、利用できるとは限らない

端末仕様に記載されたバンドは、端末が受信可能な周波数を示します。しかし、キャリアアグリゲーションの組み合わせ、5G NSAで必要な4Gアンカーバンド、VoLTEプロファイル、緊急通報、eSIM発行、通信事業者の動作確認に対応することまでは保証しません。5G表示が出ても速度が安定しない、4Gのままになる、データ通信だけできて通話できない、といったことがあります。

キャリアシステムとアカウント

日本の通信事業者が販売するAndroid端末には、通信事業者向け設定、専用アップデート、留守番電話設定、dアカウント、au ID、SoftBank ID、楽天IDなどとの連携機能が含まれる場合があります。アプリには任意のものもありますが、料金確認、eSIM再発行、フィルタリング、バックアップ、サポートに必要なものもあります。キャリアのアカウントはGoogleアカウントやApple Accountとは別です。

乗り換え前に、旧キャリア決済と継続課金を確認し、必要に応じてキャリアメールを保存します。最終請求と端末代金の支払いが終わるまでは、旧キャリアのIDや認証情報を保管してください。eSIMや認証アプリを移行する前に端末を初期化しないでください。

5G NSAと5G SAの違い

NSAは4Gコアと4Gのアンカー回線を利用しながら5Gの電波を組み合わせます。SAは5Gコアを使用し、低遅延やネットワークスライシングなど5G固有の機能に対応できます。SAを利用するには、対応プラン、SIM/eSIM、動作確認済み端末、ソフトウェア、SAエリアがそろう必要があり、NRバンドが一致するだけでは不十分です。

海外版端末は、同じNRバンドに対応していても、キャリアプロファイルや動作確認が不足していることがあります。その場合はNSAまたは4Gでのみ接続されることがあり、APNを変更してもSAやVoLTEへの対応は追加できません。

失敗しにくい端末選びの順序先に通信事業者を決め、動作確認端末一覧と公式周波数表を開きます。正確な地域別型番を照合し、技適、VoLTE、eSIM、5G SAを確認してください。開通後は、端末を常用する前に通話、SMS、データ通信、テザリングをテストします。
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